初めて行った川崎大師




 昨年の晩秋の天気が悪かった反動か、昨年末からずっといい天気が続いている。もっとも、晴れるのは関東平野ばかりで相変わらず日本海側は雪が降っている。
例年の1月のホームページの記事は、せいぜい多くても3本止まりであったのに、今年は今回でもう5本目の記事になる。多くなったのは、鳥をあまり撮らなくなったせいである。昨年の今頃は、毎日のように散歩ついででルリビタキを撮っていたのだが、毎年緑地や森林が宅地化されているので、近い場所ではほとんどレアな野鳥を見ることができなくなり、もう野鳥写真は潮時かもしれないと思っている。
2009年から近所の野鳥を撮り始めたが、あの頃は早期に退職したことで生活が厳しく、徒歩で近所の野鳥を撮るのが最も経済的な運動兼写真趣味であった。その後、財政事情が良くなり、車も再購入して少し遠くまで行くようになったのだが、鳥に関しては絶対深みに嵌らないよう気を付けていた。深みのピークは5DMarkⅢに純正の100-400mmを付けて撮っていた頃で、カメラとレンズで50万もかかった。
にもかかわらず、やはり大砲レンズほどの解像力は期待できないので、腕の痛みもあって2017年末をもって売却し、安価で軽量化した現在の機材で続けてはいるものの、もはや鳥に対する執着心は無くなったも同然の状態である。


なのでネタが切れるまではメインを街歩きと都市風景にシフトした。今回は、まだ行ったことのなかった川崎大師と裏手にある大師公園にある瀋秀園という中国式庭園を撮るのが目的で、先日グーグルマップで見ていて存在に気付いた。
思えば、工場街を除く川崎の街を歩くのは、学生時代に川崎球場での大洋-巨人戦を見に行った時以来で、この時座った一塁側の内野席から王選手が近くに見えたのが記憶に残っている。


上野・東京ラインを品川で京急に乗り換え、京急川崎で盲腸線の大師線に乗り換えて三つ目が川崎大師駅である。
先に若宮八幡宮へ行き、その後川崎大師と瀋秀園を撮って、門前でまずい蕎麦を食ってさっさと帰途に就いた。
本来なら、近くの鶴見の総持寺や蒲田乗り換えで池上本門寺なども寄りたいところだが、残念ながら最近はだいたい午前中歩いて昼飯を食うともう気力・体力が失せて帰途に就くようになってしまった。まあ歳だから無理はしないに越したことはないだろう。



京急川崎大師駅は、駅が6つだけの支線の駅だが、ほとんどの人がここで乗降している。


 

川崎大師の前に、駅近くの若宮八幡宮に寄ってみた。


 

あちこち撮っていたら、拝殿と金山神社の間に妙なものを発見。子孫繁栄の象徴なのか。



江戸時代初期に、大師河原で酒合戦が行われたことの記念碑と説明書きがある。



参道の商店には、縁起物のダルマが多く並んでいる。



川崎大師参道に面した場所に、明長寺という小さいお寺があった。



土産物屋の雑踏をかき分けて、川崎大師、正式には平間寺(へいけんじ)の山門に到着。



山門の提灯。何て書いてあるか調べたら「魚がし」で、奉納したのがその関係先らしい。



山門をくぐると本堂が見えた。敷地の広さは浅草寺と同じくらいだろうか。



本堂前は線香の煙が漂っている。



経蔵を覗くと金ぴかの釈迦如来像が安置されていた。



経蔵の天井画。浅草寺本堂の天井にもこんな絵があった。



本堂を南側から撮る。川崎大師の初詣人出は全国第三位で四位の浅草寺より多い。
ちなみに一位は明治神宮、二位は成田山新勝寺、大宮氷川神社も九位とベストテンに入っている。



こちらは不動堂。屋台がひしめいているので通路が異常に狭い。



境内から見えた信徒会館の金色の宝塔。道場の象徴だとか。


 
八角五重塔。塔自体は浅草寺の方が好きだが、相輪はこちらの方が豪華である。



鐘楼堂と左は不動門。



つるの池とやすらぎ橋。奥に見えるのは薬師殿。橋の向こうにまた金ぴか釈迦如来像がある。



南側の駐車場から薬師殿と信徒会館を眺める。



大師公園の一角にある瀋秀園にやってきた。いかにも中国式らしい色彩の派手な建物である。



垂花門を入ると太湖石という、蘇州太湖の湖底から切り出された珍しい石がある。



知春亭(ちしゅんてい)の派手な天井。瀋秀園は川崎市と中国瀋陽市との友好都市提携で寄贈された。


 
奥の方は高台になっていて、攬翠亭(らんすいてい)という楼閣があり滝も流れている。



高台の攬翠亭から瀋秀園全体を見渡してみる。中央の池は秀湖というらしい。



回廊のエンドの建物は藕香榭(ぐうこうしゃ)と言い、夏は池の蓮を見物できるそうだ。



逆光ながら藕香榭から知春亭を眺めたところ。何故か池が黄色く見える。


 
帰り道に山門前の商店をスナップしてみた。



縁起物の土産はやはりダルマが多いようだが、小さいものでもけっこうな値段だ。



食べる方の土産品で目に付いたのは葛餅と飴で、せき止飴は市販品を買ったことがある。



店頭で飴を切るタンタンという音が、あちこちの店から聞こえてくる。


 私は神や仏を拝むなどということは全くしないタチなので、人出第一位の明治神宮には行ったことは無い。写真に撮るような建物も無く、ただ都心に森が広がっているだけという印象なのだ。まあ神社の性格上、土産物屋や屋台も出ないから煩わしさは無いだろうが、反面庶民の活気も無い。
1月は花も無いのに人が多いのが難点だが、新年の雰囲気のある神社仏閣に出かけてみるのもいいと思う。