ふたたび谷根千を歩く




 3月30日に訪れた時に、突然の花粉症で鼻水たれ流しになり、早々に上野から帰宅したため、もう一度訪れたいと思っていた4月16日、天気は晴れの予報だが、自宅を出る時はほとんど曇りであった。
8時10分発の上野止まりの一番後ろに乗車したら、座れないまでも車内はガラガラで、通勤時間とは思えないほどであった。これは、この電車の前後に5分間隔で上野以遠の電車が来るためで、信じられないことに大宮から座ることができた。8時台の電車は15両編成で、本数も多いので割と楽に乗れるのだが、9時台になると、10両編成がある上に、間隔が少し開くため8時台以上に混む電車が多い。JRは、早く東京に乗り入れる中距離電車をすべて15両編成にしてもらいたい。まあ、そのためには、まだ存在する赤字ローカル線を、すべて廃止しなければならないだろう。


半月後の谷根千は、桜が終わってツツジが見頃とのことで、根津神社をメインの標的として、日暮里から谷中、千駄木を歩き、根津神社からは言問通り、上野公園、鶯谷を経由して再び日暮里に戻って帰宅した。時間が早かった割には1万5千歩も歩き、階段や坂道も多かったので、久しぶりにいい運動になった。



日暮里駅北口に架かる橋の上からは、新幹線を上から見下ろすことができるが、フェンスも低く撮りやすい。
但し、画面左側にはフェンスがあり、ここがギリギリ。新しい山形新幹線の車両が通過していった。
この背後から地下にもぐってしまうし、西日暮里の北で高架になるので貴重な撮影スポットだと思う。


 

橋を渡ってすぐ右側の変わった家が気になって調べてみたら、本行寺の住宅部分のようだった。



路地に入って幸田露伴旧宅跡の近くに、変わった窓格子のある家があった。



元の道に戻り、夕焼けだんだんの右手を見たらあった店。入るのに度胸が必要だ。



谷中銀座入口を左折してしばらく行くと、岡倉天心記念公園がある。
天心像が安置されている六角堂を見て、以前仕事で寄った北茨城市五浦の六角堂を思い出した。



不忍通りの廃業した薬屋。調剤をしない薬屋は、最近みなこんな風に寂れてしまっているようだ。



須藤公園へ入る道を間違えて付近をグルグル歩き回る。今時珍しい板塀の住宅。


 
須藤公園は工事中で中を通れず、当初下からの予定が上からになってしまったアトリエ坂。



団子坂上から薮下通りへ。鴎外記念館の前にはしろへび坂がある。



文京区は坂が多くて面白い街だ。ここはだんだん坂という名前。


 
だんだん坂を上がってから路地に入り込み、今度はお化けだんだんを降りる。



お化けだんだんを降りたところは、千駄木ふれあいの森で、住宅地にあってここだけ鬱蒼としている。



このお宅は、周囲をすっかりツタで覆われている。グーグル・ストリートビューはこれほどではなかった。



ここは解剖坂という恐ろしい名前だが、左が日本医大なので名前の由来は頷ける。



根津神社到着。北側の裏門から入ると、すぐ右側に駒込稲荷神社が目に入った。



ツツジの丘に連なる小高い斜面には、乙女稲荷神社もある。



200円のお布施を払ってツツジ苑に入場。北側の高い場所から南側を眺める。



こちらは南側から先ほどとは逆に北側の全体を眺めたところ。


 
様々な色のツツジが密集する北側中心部をアップで見てみる。



斜面の下から西側を見上げる。背後の建物は弥生アパートと思われる。



北側高台から南側のツツジををぼかしてみた。



こちらは斜面の上から下の方を眺めたもの。この辺にはピンクのツツジが密集している。



白い色のツツジが集まっているエリア。大半が逆光になるので撮りにくい。



高台からツツジ越しに楼門を眺める。



北側の密集エリアをぼかしてみる。



薄いオレンジ色のツツジを近づいて撮る。24-70mmのプチ・マクロ機能だが、あまり役には立たない。



有料エリアを出て社殿へ。ここのおみくじはこんな竹格子に縛られている。



楼門の東側から斜面のツツジ苑を俯瞰する。結局この無料エリアからがベストショットだったりして。(^-^;



橋の上から池越しの斜面もなかなかいい感じだ。


 
ツツジに夢中でいささか疲れた。入口の鳥居から根津神社を後にした。



言問通りを歩いて、先日も通った京成旧博物館動物園駅跡の建物をしみじみ眺める。



国立博物館黒田記念館。入場無料だが、絵は見ても分からないのでパス。



左は文化財保護財団、真ん中の青い球は芸大の一部、右は国際子ども図書館。変な建物ばかりだ。



国際子ども図書館敷地の銅像。小泉八雲のレリーフがあるので撮ったが、この像の解説は無かった。


 

山手線乗車数最下位の鶯谷駅前高架橋も電車の撮影ポイント。スーパーひたちがやってきた。



鶯谷と言えば、そう言わずと知れた連れ込みホテル街だ。



歩いているだけで恥ずかしくなるようなホテルの壁面。これが日暮里の手前まで点在する。


 
根岸の住宅街にある旧陸奥宗光邸。現在も売却した人の子孫の方が住んでいる。



俳人正岡子規を偲んで、親族と弟子が維持・管理してきた史跡らしい。



日暮里駅南側にある跨線橋からは、京成上野駅からの地下から地上に出た電車が間近に見えた。



跨線橋を渡ると谷中墓地御隠殿坂に出る。墓地でしばし休憩して帰途についた。


 今回も随分電車を撮ったが、この区間は、山手線・京浜東北線・宇都宮線・高崎線・常磐線・京成線・新幹線と、様々な電車がひっきりなしに通過するのを見ることができる。その割に鉄道ファンを一人も見かけなかったのが不思議だが、たぶん写真の構図としては、いまいちなのだろうと思う。私は特に鉄道写真に興味がある訳ではないので、散歩の途中で変わった風景が見られればそれで満足である。