偶然花があった埼玉ドライブ




 4月13日の金曜日、ごくたまにしかない不吉な組み合わせの日だが、天気は快晴で短い周期で変わる春では、逃したくない撮影日和である。前回の横浜で、電車ではひどい目にあったので、今回は車ででかけることにしていた。
ただ、出発直前まで目的地は決まらず、先日来の強風のためホコリで真っ白になったフロントガラスを、ワイパーできれいにしようと思ったらウォッシャー液がきれてしまい、積んでいた2ℓの原液を全部入れても満タンにはなっていないので、どこかで水を足そうと思って、まず川島の平成の森へ行ってみた。1.5ℓくらい水を足し、バラには早い園内では八重桜が散りかかっていて、ソメイヨシノとはまた違った花のボリュームを見ることができた。
次も決めてはいなかったが、高坂の物見山にでもと行ってみたところ、山頂付近に早くもツツジが咲いていて、山の昇り降りが少々きつかったものの、地元の公園とはちょっと違った地形に咲くツツジを見ることができた。
途中の鳩山町のコンビニで昼食を調達し、越生に行ってみたのだが、車からの五大尊のツツジが見えたものの、駐車場が分からず断念した。越生町というのは、自治体が名所の駐車場管理などをせず、付近の空き地の所有者などにまかせていて、一時的に砂利もほとんどない汚い場所での1回500円の駐車場が存在する。五大尊もそのようで、越生梅林の周囲も同様、山奥に入った黒山三滝も、こんな空き地が駐車場かよと思うような場所に、「有料駐車場500円」の立札が建っている。
こういう古臭い田舎者的手段しか知らないような名所には私は絶対行かない。例えば、紅葉の時期に設備維持の目的で、入場料はとらないが、駐車場代をとるというなら、これはやむを得ないことだと思う。両方タダなら訪問する側はありがたいが、世の中そんな都合よくはいかない。一方、駐車場も入場料もとる場所、具体的には関東の国営公園はすべて該当する。単身で訪れる私はこういう場所も行かない。
いつも感心して足を向けて寝られないのが横浜だ。ほとんどの公園が無料でしかも他の都市とは比較にならないほど、いろいろな工夫がされている。今実施中のガーデン・ネックレスなどは東京にも見習ってほしいようなイベントである。
どうせならこういう自治体の街でお金を消費したいと思うのが人情ではないだろうか。


話が脱線してしまったが、結局越生の山の中の路側で昼食をとり、奥武蔵グリーンラインへの山道を登っていったが、途中の分岐で山を下りることにし、鎌北湖に寄っただけで帰宅した。目的もなくでかけた割には、そこそこ花の写真も撮れたので充分満足できたのであった。



川島町平成の森公園。蓮池はまだ何も無く、近づいた私に驚いたカルガモが飛び去っていった。



種類は分からないが、八重桜が並木になっている。後方には昔の丸木舟が展示されている。


 

公園の中心にある噴水池。1本だけ寂しくハナミズキも咲いていた。



強風で散ったのか、かなり葉も出ていたが、まだ花のボリュームは充分だ。



物見山公園の散策路にあったカエデ。この木だけ何故か真っ赤になっていた。



緑色のカエデの向こうの斜面に、ポツポツとツツジの木が植えてある。まだ開花していないものも多い。



斜面を登って、さっきいた場所を見降ろしてみる。



頂上のあずまやに向かう斜面では、もっと密集したツツジが拡がっている。



途中の散策路では、ピンクのツツジも目立ってきた。



登ってきた方面の眺望。右手のタワーは展望台、遠くの街は高坂である。



こちらは別ルートの散策路。こちらは白いツツジが多い。



遠いとただ白いだけにしか見えないので、少し近づいてみる。



頂上近くからは紫色のツツジが増えてきた。


 

頂上は平らで広く、この辺のツツジはよく手入れがされている感じだ。



白いのと同様に花の形が分かるよう目いっぱい近付くが、ワイドズームなのでこの程度だ。



駐車場に戻る途中、以前入った平和資料館入口のオブジェに気付いたので撮っておいた。


 
 
以前の時同様正法寺にも寄ってみた。観音堂前のイチョウの大木はかなりの年代ものだ。



観音堂の背後は岩のむき出した崖になっている。別名巌殿観音と呼ばれるのはそのせいか。



観音堂は度々焼失し、今の建物は明治12年に移築されたとか。それでも充分古いと思う。


 
観音堂前の香炉の手前に、こんな石碑と鐘があった。



こちらは納経堂のようす。三社札がいっぱいあるとつい撮りたくなってしまう。



境内の藤棚では赤紫の藤の花が咲き始めていた。今年はどの花も早く咲く感じだ。


 
上の駐車場から来たので、斜面の上から山門を見下ろす。門前の道がまっすぐ伸びているのが分かる。



越生から山道を登って、鎌北湖へ降りる途中にあった大岩。隣には小さなお堂がある。



さらにしばらく行ったところに北向地蔵というのがあった。山歩きの安全祈願か。


 
北向地蔵前の斜面には、シャガの群生が見られた。



鎌北湖西端にある駐車場に到着。ここにも川島と同様の八重桜があった。



数本の八重桜を鎌北湖に流れ込む小さい川越しに眺めてみる。



駐車場対岸にあった謎の建物。廃墟だと思うが、物があって何となく生活感があるので不気味だ。


 
 
細い川には桜だろうか、散った花びらがゆっくりと動いている。



前の画像の鉄板の橋からヤマブキや枝垂れ桜を眺めてみる。



東西に幅広い鎌北湖の東方面。随所に八重桜が咲き、釣り人はのんびりとヘラブナ釣りで過ごす。


 社会人になって間もない頃、会社の先輩との付き合いでヘラブナ釣りに鎌北湖に来たことがある。道具一式で当時3万円くらいかかったと思うが、たぶんカメラ1台くらいに相当するお金であったと思う。当時は社員同士の付き合いは、今よりもずっと密であったので、そのくらいの出費は仕方ないと思ったが、如何せんヘラブナというのは、釣るのにはかなりの技術が要る。しかも、帰る際には苦労して釣った魚を返してしまう。何度先輩に連れられて出かけても、いつも釣果はオデコで、そのうち興味が無くなりやめてしまった。
さすがに写真だけは、途中のブランクはあるものの、付き合いからではなく自分で興味を示したものなので、一応生涯の趣味と言ってもいいかと思う。