涼しさを求めて日光へ




 今年の夏は、5月頃から暑さが始まり、7月からは猛暑の連続で、近くの熊谷では再び日本の最高気温を更新する41.1度を記録したほどである。こんな暑い夏は、長いこと生きてきた中で一番の暑さなのではないかと思う。
そんな状況なので、例年この時期は写真を撮ることもなくなり、ホームページも10月までほとんど更新することがなくなってしまうのだが、やはり長いこと撮らないと欲求不満が溜まってくるもので、友人O君に電話して蕎麦食い物見遊山をすることにした。
候補としては、目的地が標高1000m超で涼しそうなところで、昼食に蕎麦が食えるところだが、昨年は軽井沢と日光と赤城山、榛名山と主なところは一応訪れてしまっていた。なので、再訪とはなるが、人の多い軽井沢をパスし、何度も行ってはいるがすべてのエリアを訪れてはいない日光へ行くことにした。
自宅スタートは7時半、8時前にO君を拾い、久喜ICには8時半頃、宇都宮ICを9時15分頃通過し、9時40分頃日光口PAで休憩して、中禅寺湖畔には10時20分頃到着した。車は湖畔の県営駐車場に停め、歩いて付近を散策することにした。このあたりを歩くのは、たぶん高校2年の真冬に来た時以来だと思う。
道沿いの商店をチェックしながら、いつ以来なのか憶えていない華厳の滝を見ることにした。展望台には往復550円のエレベーターに乗る以外には方法が無い、独占的商法の観光地であるが、次はいつ来られるか分からないので妥協せざるを得なかった。水量が少ないと係の人は言っていたが、それでも久しぶりに見る華厳の滝は豪快でかつ優美であった。
昼食は、O君の強い要望で15分ほど開店待ちをして、新月という蕎麦屋で冷やし湯波そばを食べた。少し高いがゆばは大好きなので、どこの店でもこれにするつもりでいた。味はまずまずといったところである。
昼食後は、元栃木県人なのに一度も訪れていなかった中宮祠の二荒山神社を見学した。ここは男体山のメインの登山口になるところで、何人かの登山者もいた。蕎麦屋の婆さんの話では、この中禅寺湖畔一帯の土地はすべて二荒山神社のもので、地代だけでも相当なものになるそうである。
その後、途中で廃墟となった日光プリンスホテルを見て、湯元温泉に向かったが、道路沿いの無料駐車場に空きがあったので、ここから湯滝を最上部から滝壺の展望台まで急坂を降りて登った。多少は涼しいといっても山の上り下りはきつく、全身滝のような汗で疲労困憊であった。ただ、湯滝を見るのも初めてで、予想以上の豪快さが素晴らしくいい経験になった。湯元温泉では、疲れて億劫なのでほとんど何もせずに1時間ほどベンチで休み、15時に出発して金精峠に向かい、金精トンネル手前からの眺望を写真に収めて、帰路は群馬県側に抜けて沼田ICからの関越道経由というルートをとった。



中禅寺湖畔の駐車場の背後は男体山。この日は山頂に雲がかかって残念。


 

展望台から中禅寺湖の南側を眺める。対岸左が半月山、右が社山と思われる。



前の画像はこのテラスから撮影。こんな場所があることは知らなかった。



中禅寺湖畔に下りると、観光船が行き来していた。今が一番の稼ぎ時なのであろう。



いろは坂と立木観音の分岐点に建つ二荒山神社の鳥居。



湖畔の商店を見て歩く。このラーメン屋、外観も怪しいが店内も暗くてかなり怪しい雰囲気らしい。



中禅寺湖畔にもクレープ屋ができるのは時代の流れなのだろう。



本業はたまり漬けの店だが、カレーもたまごも何でも売れるものは売るという感じの店。



土産と食事の店か。入口にハデなものを置くとかえって入りにくいと思うが。



ここも土産と食事の店か。せんべいいろいろ、たまり漬けもあるようだ。



華厳の滝エレベーター乗り場に到着。古風な建物が日光らしい。周りは売店だらけ。



展望台から見た滝の右手は垂直に切り立った崖。ワイドレンズは車に置き去りなのでこれが限界。


 
展望台からの華厳の滝。ほとんど絵葉書状態だが、ここ以外の撮影ポイントは無い。



上の画像の少し下の水流。手振れ補正を頼りに、大半を1/20前後で撮った。たぶん三脚はNG。


 
華厳の滝とは反対側にあった白雲の滝。こんな滝があることを初めて知った。



冷やし湯波そば。京都では「湯葉」で日光では「湯波」が一般的。



中宮祠二荒山神社東側入口の鳥居。湖に面した中央にも鳥居と山門がある。



神社にしてはなかなかオシャレな時計だ。



山門の前まで来たら、かろうじて男体山の山頂が見えた。



拝殿への通路の天井にはたくさんの提灯が吊るされていた。



標高2486mの男体山への登山口。山頂近くに奥宮があるらしい。



お守りも多種多様なものがあり、商魂の逞しさを感じる。



神社には付きものの狛犬。魔除けの目的らしいが狛犬自体が魔物のようだ。



手水舎のライトは裸電球のようだが、もしかするとLEDかも。



山門から拝殿方面を見る。水平に撮っているが、千社札の貼られた柱は曲がっているのか?



日光プリンスホテルの廃墟に立ち寄る。ここから先は立ち入り禁止だ。



湯ノ湖畔到着。正面は温泉ヶ岳標高2333m、左端は金精山標高2244m。


 

湯ノ湖と湯滝の間の静かな川の流れ。あちこちに枯れ木がある。温泉の硫黄のせいだろうか。



湯滝上部のようす。ここからでは下部のようすは見えない。



滝壺へ降りる階段の途中から見える湯滝。滝との距離が近いので豪快さを実感できる。


 

展望台からの湯滝。下部は真ん中に岩があるので水流が左右に分けられる。


 
帰り道の階段を登りながら眺めた湯滝上部。幅が狭いところは水の勢いがスゴイ。



湯元温泉の空き地では、ヘリコプターが木道用の材木を山の中に何度も往復して運搬していた。


 

金精峠に至る途中の眺望。男体山の左は大真名子山標高2376mだ。



これも峠への途中から見た金精山。岩肌むき出しの山容が特徴の山である。



峠越えの金精トンネル手前の駐車場からの温泉が岳南側の山容。こちらも岩肌むき出しだ。



金精トンネル手前の駐車場からの金精山。二つ前の画像とは微妙に感じが違っている。


 本日の標高最高地点は、金精トンネル手前の駐車場で標高1840m。目の前の金精山との標高差はわずか404mしかないところまで登った訳だが、実は日差しがきつくてものすごく暑かった。日陰なら20度ちょっとなのだろうが、日差しのあるところは高原でもすさまじい暑さなのだ。涼しさを求めるのであれば、やはり風通しの良い日陰でじっとしているのがいいと思う。そういう意味では、今回はちょっと欲張りすぎて疲れてしまったが、この歳だと何度も来られるところではないので、貴重な体験になったことはうれしかった。
去年の5月、33年ぶりに日光を訪れて、やはり最後は湯元温泉だったが、あの時も望遠レンズを積んできて、結局失敗だったが鳥撮りもやってみた。今回も休憩も兼ねて望遠を装着しておいたのだが、ほとんど鳥を見ることなく、されど何も撮らないのも寂しいので、仕方なく木材運搬ヘリなどを撮ってみたのであった。
皮肉なもので、湯滝の滝壺近くでカワガラスやら何やらの野鳥を確認できたのだが、急坂の上り下りに望遠レンズは重過ぎるので車に置いたままなのだった。つくづく鳥撮りはやっかいだなと思うのだった。