成田空港と成田山




 1月14日から1泊2日で成田へ出掛けた。目的はもちろんヒコーキ撮影だが、2016年12月19日以来で、昨年は一度も訪れなかった。最近はヒコーキ撮影にもあまり気が乗らず、せいぜい年一回が平均的なペースとなっている。
先日まで使っていた重い100-400mmのレンズだが、購入直後の2015年12月の記事でも、性能は良いが重くて腕が痛くなると書いている。結局成田のヒコーキ撮影にはこの時を含めてたった3回しか使用することは無かった。
今回は、400gほど軽くなったタムロンの100-400mmだが、成田でのヒコーキ撮影なら400mmまでは必要ないので、純正では非Lの70-300mmならさらに400g軽くなり、標準系を付けているのと変わりがない位なので、所有してもいいかもしれない。まあ、ヒコーキを撮る頻度にもよるのだが。
と言うのが、今回は今までとほぼ同じ条件で撮影しているにもかかわらず、ブレた画像がかなり多かった。いずれも近くを通過していくヒコーキを撮影した場合である。原因はAFと手振れ補正の能力の差だ。価格が純正の3分の1以下だからある程度は覚悟していたが、トビモノなどではどうしてもボロが出てしまう。純正の非L70-300mmは、画質はそれなりだが、AFはなかなかのものらしい。
軽くて安いレンズは性能的には劣る面が多いが、それを承知の上で軽量化を選んだのだから後悔はしていない。腕や肩の負担の軽減は、今や写真趣味を続ける上での絶対条件になりつつある。


ヒコーキ写真も撮影ポイントが限られ、今回も初日は、まずひこうきの丘、次にさくらの丘、東雲の丘、そしてさくらの山と4か所も訪れたがいつもと同じ構図に留まった。翌日は、風向きが変わったため、B滑走路北エンドの先にある畑から撮ったが、ここも以前来たことがある。幸い目的は達せられたので、10時で切り上げ、成田山新勝寺を訪れていろいろ撮影した。若い頃に訪れた時は大した場所でもないと思っていたが、今の年齢だと寺の建物や庭園、門前街としての賑わいに目を奪われるほどで、もう少し近ければ浅草のように何度も訪れたい、東京で言えば巣鴨のとげぬき地蔵のような年寄りが大挙して押し寄せるメッカなのであった。




1日目の空港周辺は北風が強く、寒くて上着を2枚重ね着してもふるえるほどだった。
たまたまだが、アシアナ航空のA380の初撮りができた。
政府が対立していても観光に来る人は多いのか、世界最大の旅客数を運べる機種である。


 

たまに変わった画像をと思い、A滑走路南側エンドから筑波山に向かって離陸する機体を撮ってみた。
距離がかなり離れているのと、エンジンの排気熱で画像が崩れてしまっている。


 

東雲の丘に移動。ここはタイミングによっては最もヒコーキが近くで撮れる場所である。
難点は電線が多すぎること。キャセイパシフィック機が真正面で撮れた。



これも初撮りのエア・ソウルだが、機体はアシアナ航空のものを塗り替えただけである。



何やら存在感のある全日空のスターウォーズ特別塗装機がやってきた。



全日空のスターウォーズ塗装機は国内線、国際線とも各2機づつ飛ばしている。
別の塗装は以前撮ったが、R2-D2塗装機は初めてなので、近くで撮れてラッキーであった。



日曜日で多くの子供たちが操縦席に向かって手を振っていたら、振り返してくれたパイロットがいた。



翌1月15日、新鋭のエアバスA350-900のアプローチを撮ることができた。
この時ちょうど陽が翳ってしまい、あまりきれいには撮れなかったが、初撮りはいつもこんなものである。


 

こちらは上の3分後に来たイベリア航空。陽が当たって色の乗りもいい。
今回は予定外のレア機も撮れたりしたので、満足してこれにて撤収し成田山へ向かった。



成田山公園側の安いパーキングに車を停め、一般参拝者とは逆ルートで歩いてみることにした。
まず龍智の池に突き出た浮御堂を見る。


 

すぐ近くのうなぎ屋さん。うなぎが名物なのは分かるが高すぎる。



池の南側から浮御堂の方を見晴らす。市街地から近いのに深山幽谷の風景だ。



池に沿って歩いていくと、公園のシンボル平和大塔が見えてきた。


 
塔のある広場に上がって塔を見上げる。実は35mmの単焦点レンズしか持ってきていなかった。



塔の回廊から醫王殿を眺める。真新しい造りの建物だ。



大本堂エリアへ移動する前に二つの建物を振り返ってみた。


 

こちらは光明堂という建物。普通の寺の本堂並の大きさだ。


 

白トビが激しいので、開山堂は全体を撮らずに正面から近寄って撮影。



開山堂と向かいあっている額堂という建物。裏手には天満宮もあったが気付かなかった。



大本堂のある広場に入るとまず釈迦堂がある。



大本堂の方へ行く前に出世稲荷のある坂を上り、奥山広場を眺める。



上の画像の右側は先程歩いてきた建物群が見渡せる。



さらに右側を見ると、登ってきた坂の向こうに大本堂がある。



出世稲荷神社。年寄りがほとんどの場所にたまに若い人がちらほら。



出世稲荷のキツネの石像は、何故か金網の中に保護されている。



出世稲荷神社の絵馬は真っ赤だ。こんな派手な絵馬は初めて見た。



広場に下りる坂道には土産物屋が軒を連ねているが、左側の見えない部分はみなシャッターがおりていた。



茨城の筑波山同様成田にもがまの油があった。屋台で売るということは医薬品ではないということだ。



大本堂前にやってきた。傾き補正をし損ねた画像だった。


 

境内には三重塔もあった。入口近くは線香で煙っている。



成田山の鐘楼はけっこう派手な彩色である。



三重塔も近寄ると、塔の裏側の彫刻などにかなり派手な彩色が施されている。



三重塔の下の方の彩やかな色の彫刻に近づいてみた。



一切経堂の屋根の彫刻もハデハデである。望遠も車から持ってくれば良かったかな。


 
こちらは一切経堂の堂内。レンズが明るいのでISO 800 f2.8で撮れた。



立て札にある通り聖徳太子堂で、この下に仏教図書館と研究所があるようだ。



聖徳太子堂の周囲の壁面には、名前の入った灯明が整然と掛けられている。



山門の方に下りる階段の向こうにいくつもの瓦屋根が連なっている。



階段の途中の斜面に並ぶ石碑群。どれも金額が彫られているのは寄進の証明か。



何となく瓦屋根越しに今下りてきた階段の向こうを眺めてみた。


 

大本堂へまっすぐ行くにはこの仁王門をくぐっていく。



仁王門に下がっている提灯。浅草寺の雷門とか宝蔵門のと同じくらいでかい。



逆ルートなので最後が成田山新勝寺総門である。普通ならここからスタートだ。



ついでに参道をぶらぶら歩く。私の好きな老舗米屋の羊羹だ。虎屋ほど高くはない。



こっちは和食の老舗。饅頭を買う人が行列を作る店のようだ。



また寺内に戻って参籠道場のクラシックな建物を眺める。



こちらは真冬に水を被る水行道場だ。脱落する修行僧もけっこういるらしい。



門前のダルマ屋さん。店のオヤジもダルマのようだ。(^-^;


 
再び参道に出て反対方向を見ると、千と千尋の神隠しのような老舗旅館があった。



大野屋旅館の先にも同様な造りの梅屋旅館もあった。



こちらは老舗の薬局だ。店頭の商品は、がまの油とは一線を画すれっきとした医薬品である。


 成田山界隈は約2時間の散策だったが、久しぶりにレトロな風景に出会えた場所であった。旅館にしても商店にしても、今時こんな感じで客が入るのかと思うような感じもしたが、なんせ客が私同様年寄りばかりなので、見た感じではどこの店もけっこう客であふれているようであった。大半が老人ではあるが、時々外国人の姿も見えたので、空港近くのこの街へも結構訪れているのであろう。ただ、浅草に来る外国人ほど多くはないので、ほとんどの人は空港からまっすぐ東京へ向かって観光するのだと思われる。
成田空港には毎年のように訪れていたが、ヒコーキ撮影ばかりでなく成田山にも寄ったのは初めてで、空港という近未来的なエリアと対照的な、かつて寺と門前町として栄えた成田の両面が見られた有意義なトリップであった。