蔵の街川越散策




 秩父ドライブの翌日、この日も晴天で最高気温が23度と3月とは思えない予報だったので、遠出するのはあきらめて、所要30分で到着可能な川越を歩いてみることにした。
今回の駐車場所は、いつも100円か200円の入場料だけ払って1日停め放題の本丸御殿脇の駐車場ではなく、そこから300mほど手前にあるJA直売所兼無料観光駐車場に停めた。帰りにJAで買い物はしたけれど、何も買わなくても無料で停められる観光客向けのありがたい駐車場である。


ルートは、新河岸川沿いに北から西に歩き、菓子屋横丁から蔵のある通りを歩いただけであるが、時間が早すぎて大半の店がまだ開店しておらず、観光客がやってきた11時ごろには温度が上がってきて、上着を脱ぎたいほどになっていたので、早々に切り上げて12時少し前には帰宅してしまった。
今回は、若干役不足ではあったが、35mm単焦点だけで撮影し、概ね街歩き用にこれ1本でもなんとかなることもよく分かった。フィルムカメラの時代には、ズームレンズがあること自体が贅沢で、普通は55mmの標準だけしか所有できないのが当然であった。それに比べれば、今は使用頻度が低くてしまいっぱなしのレンズも多いから、随分贅沢になったもんだと思う。箪笥の肥やしになってカビが生えぬよう、持っているレンズは全部使うようにしたい。



氷川神社手前の新河岸川には、まだ河津桜が咲き残っていた。


 
相変わらず神社とは思えないような、豪華な氷川会館の前を通って鳥居をくぐる。



この日の本殿では、何かの神事でもあったようで人がいっぱい表に出てきた。



迷宮の入口のような絵馬がびっしり吊るされた通路。前回の鯛のようなものは無かった。



本殿の隣に建っている八坂神社の本殿を裏手から見てみた。境内に摂社・末社が22もあるのにはびっくり。



氷川会館への通路に吊るされた灯りがいい。今は節電のためLED化されているらしいが。



氷川神社裏手の新河岸川にかかる橋。サクラはまだつぼみがふくらみつつある状況だ。


 
田谷堰の流れを堰き止める板は、よく見るともうボロボロになっている。



市街地の西の入口にある六塚稲荷神社の本殿。小さい神社は本殿の囲いが無い。



社殿入口にいっぱい貼ってあるお札がおもしろい。文字のアートだ。



菓子屋横丁にあったおみくじ自販機。神社経営が難しいのもうなづける。



10時開店に向けて準備中の菓子屋横丁。



反対側の入口から見た菓子屋横丁だが、左手の店は開店する気配が無かった。木曜は定休日か。



小江戸coffee豆蔵も開店の気配なし。開店時の雰囲気が全く感じられず、潰れてしまったようだった。(^-^;



蔵のある通りに出て小江戸横丁に入ってみたが、こちらも閑散。突き当たりに公衆トイレがあるのだ。


 
えぷろん亭の店の前にあるガス灯。引っ込んでいる分目立たない存在。



開店前のどんぐり共和国。ここはジブリグッズで人気の店で、休日は店内がごった返す。



ここは骨董品屋なのだが、店の前にはリンゴが山積み。訳あり商品の販売か。


 
緑色のソフトクリームが人気の「茶和々」という本来はお茶屋。若い人はお茶なんか買わないもんな。



時の鐘は今回は大通りから眺めてみることにする。手前の店は酒屋だ。


 

輸入ショップの2階ベランダでは色の違う傘が飾られつつあった。ここは輸入品ショップ。



大通りの建物の路地側の壁ではプチ写真展が開催中。有効利用だが、雨だと厳しいね。


 
路地を進むとこんなものが。一見して食欲をそそる、単純明解なPOP。店名は陶路子(とろっこ)。



土蔵そのものを利用した陶芸ショップ。かなり古くて何だか崩れそうだけど。


 
路地の奥が突然開けて、川越双葉幼稚園のモクレンが開花中だ。



こちらは長喜院というお寺。路地の奥なので目立たないがなかなか立派な本堂だ。



再び大通りに出る。ここは手作りの箸の店。単品で勝負する逞しい店だ。



ここは以前O君と入った寿庵。茶そばがウリだが、我らはもりそばで味定めが基本である。



私が川越で一番好きな店の店頭にある、いかにも胡散臭い石ころがまことしやかに売られている。



店の入口右手の様子。一番奥に足湯喫茶があるけど、何で足湯で喫茶なんだか。


 
上の左手の様子。ここにも足湯のPRがあってあまりのくどさに笑ってしまう。



これが店内に入った瞬間。装飾のくどさに頭がクラクラしそうだ。



以前来た時に気付かなかった壁の絵画の、川越らしからぬ雰囲気がずれてて面白い。



以前もアップしたが、こちらは2階への階段。もしくは魔窟への入口というところか。


 
大通りにはチョコレート専門店までお目見えした。完全に観光客をターゲットにした店だ。



ユニークな東欧切妻風の屋根(以前撮影)の店は、風呂敷専門ショップだ。ここにもおみくじ自販機がある。


 
風呂敷屋の入る長屋の隣は老舗の天ぷら屋。友人T.S氏が訪れたのはここだろう。



どっしりとした蔵造りの荻野銅鐡店のショーウィンドウには色々な銅製品が並ぶ。仏具屋ではない。


 

ステンドグラスの美しい建物は実は歯医者さん。一本裏手の通りにも西洋館風歯医者さんがある。


 
歯医者の隣のカフェ・エレバート。建物正面上部には「田中屋」という文字が架かっている。何で?



何のお菓子屋かと思いきや、ここは石鹸の店だった。地蔵さんまで商売に駆り出していいのか。


 
商店の間には、昔ながらのこんな木戸をくぐる細い路地が伸びている。



このアクセサリーショップも、カヤ同様石ころのようなものが店頭に並んでいる。



ここはかすがという甘味店だが、秘伝の納豆が100円で販売されている。



本業は電器屋のようだが、店頭には備長炭やら絵葉書やらが並ぶ。



時の鐘あたりには、今日も中国人観光客のかん高い声が聞こえてくる。


 

鐘つき通りにまもなく開店するスタバ。街の雰囲気に合わせたようだが、何となくイメージに合わない気がする。



川越市内ではレトロな感じのボンネットバスが走っている。観光で客を呼ぶにはここまでやるのだ。


 今回は、かなり大通りの商店に拘って撮ってみたが、こんな商売で採算が合うのかなと、よけいなお世話であろうが疑問に思う店もけっこうあった。ただ、川越の観光客商売は、蔵造りの建物が並ぶ大通りと鐘つき通りに集中していて、平日の昼時などでは行列になっている飲食店などもあって、私の考える以上に観光客が訪れていることの証明なんだろうと思う。隣接した街に住む私には、もう何回も訪れている場所でもあり、少し飽きてきていることも否定できないが、大都市首都圏からに加えて中国、アジアからの観光客なら、数回訪れてくれれば相当な経済効果を生むのだと思う。
以前も書いたが、栃木と川越の差は、アクセスの手段と距離だけなのかもしれない。私は商売とは無縁なので、栃木の方が素朴で好きである。