花いっぱいの横浜




 2016年のゴールデンウイークは、前半が3連休で1日平日が入ってまた3連休、また1日平日が入って2連休となっていて、平日2日に有給休暇を使えば10連休となるのだが、これはサラリーマンの場合である。
すでに社会と縁の無くなった私は毎日休みだが、基本的に土日祝日はほとんど遊びには出かけない。特に車では予期せぬ渋滞が起きるので、なるべく時間の読める平日にでかけるようにしている。
但し、ゴールデンウイークは例外だ。平日が2日挟まるが、10日も近所の散歩だけでは欲求不満がたまってしまう。
どこかへ写真を撮りに行くにはまずは天気が重要で、晴れでなければ意味がないが、今年の場合は4月30日から5月2日にかけての土日月の3日間に限られる予報である。ならば、3日連続ででかけたいところだが、残念ながら最近は気力はあっても体力がもたなくなってきた。だから間になる日曜は近所の散歩に留めることになる。


以前、ゴールデンウイークに鎌倉へ行ってひどい目にあった。人が多過ぎて江ノ電に乗れないのだ。最近の東京の通勤の混雑でもあれほどひどくはないはずだ。江ノ電は4両編成だが、単線だから今以上の増発は不可能で、ふだんでもそれなりに利用者があるところに、その数倍もの観光客が押し寄せてはもはや移動手段としてあてにできない。
なので4月30日は手堅く横浜へ行くことにした。目的はこの日に入港する豪華客船ダイヤモンド・プリンセスと山下公園の花がいっぱいの花壇展、そして西洋館各所の庭園を撮ることである。


出発は7時44分発の湘南新宿ラインで、土曜日でも通勤者がほとんどいないので空いていて、大宮から座ることができた。横浜到着は8時55分、すぐ乗り換えて桜木町9時ジャストに到着。ルートは汽車道、赤レンガ倉庫、大桟橋、山下公園、港の見える丘公園、西洋館と歩き、石川町でコーヒー休憩したのち1時半にはもう京浜東北線大宮行きに乗っていた。これでも18000歩も歩いているので限界だ。これ以上欲張っても疲労が増すだけで、さしたる成果もないのは今までに経験済みである。


 
桜木町から汽車道を歩き、ツツジ越しにランドマークタワーを見る。



ナビオスのゲートには鯉のぼりが泳いでいた。子供の日も晴れればいいが。



いつも素通りしていたが、ナビオスの花壇にはどでかい錨のオブジェがあるのにやっと気付いた。


 

サークルウォークの無骨な鉄枠の間からみなとみらいを覗く。



赤レンガ倉庫側からダイヤモンド・プリンセスを見る。まだ朝早いので逆光だ。


 
赤レンガ倉庫の窓を覗いてみた。内部と反射した向かい側がごっちゃに写っている。



ドイツの春祭りを模した「ヨコハマ・フリューリングスフェスタ」の出店の開店前の様子。



象の鼻テラス手前からポピーなどの花越しに豪華客船が見える。



大桟橋のこの木の床の独特な曲線がいい。今回はこの船が延々と画像に写ることになる。



客室だろうか、テラスがすべてパーティションで仕切られ、テーブルが配置されている。



大桟橋の先端まで歩いてダイヤモンド・プリンセスの全身を眺める。
クイーンエリザベスは9万トンだが、こちらはさらに大きく11万6千トンで、大桟橋に入港できるリミットである。



こちらは山下公園側から見たところ。連休前後に入港する客船ではこの船が最大で、本日限りである。
ただ、ダイヤモンド・プリンセスは毎月のようにやってくるので、けっこう見る機会がある。



赤い靴を履いていた女の子像。こちら側から撮るのは初めて。いつも大桟橋をバックにしていたからだ。
歌のモデルと言われる「きみちゃん」は、残念ながら病気で異国には旅立てず9歳で亡くなった。


 

ここからは、毎年この時期に催されている花壇展を撮る。今年は海に面した展示になったので、
大桟橋に停泊する船か、反対方向の氷川丸がバックになる。



何やらごっついオブジェの隙間から、大桟橋の船が見える。



今年は、いつになくこういうオブジェと花を合体させた花壇が目立った。



木の枝と蔦を絡ませた曲線はアートの世界で、私にはよく分からない。


 

目立てばいいというもんでもないだろうが、写真のネタとしてはインパクトがある。



この花壇だけもうアジサイが飾られていた。展示用に早く咲かせたのだろうか。


 

海がバックならば、やはり船があるに越したことはないだろう。



これなどはさぞかし女性うけしそうな花壇だ。賞の付されたものもあったが、どれもいいので無視した。



氷川丸寄りの最後がこれ。甲高い声でわめきながら記念撮影するのはほとんどが中国人。



以前も撮ったが、休憩所の柱の赤いバラが早くも見頃になっていた。


 

噴水のある庭園のバラはまだ半分も咲いていない。連休後半が見頃のようだ。



山下公園の東の端のあまりいい色ではない壁に、場違いなほど色とりどりの花が配置されていた。


 

いつの間にかイギリス館の庭園は、バラだけの庭園ではなく、バラもある庭園に改造されていた。



 港の見える丘公園の噴水近くでは、老夫婦がちんまりと座っている様子が印象的であった。



山手十番館手前のレストランのある建物にあった看板。洋菓子の宣伝に和装の女性は笑える。



山手資料館の赤い花。花は好きだが、名前に関しては人並み以下の知識しかない私である。


 

花の名に疎い私が偶然知っていた、元町公園のパープルぺリウィンクル。



エリスマン邸の前ではもうアジサイがばっちり開花していた。早咲きの品種だろうか。



ベーリックホールの窓辺。ちょっとクタッとしたバラで残念だった。



カトリック山手教会を入ったところにある建物のドア。いつも通るたびに撮りたいと思っていた。


 

中央大学付属中、高等学校の正門。山手地区にはこんな感じの撮りたくなるものが多い。



イタリア山の花壇はルピナスが色鮮やかに咲いている。向こうにブラフ18番館が見える。



こちらはルピナス越しに見る外交官の家だ。


 
ブラフ18番館の窓辺にはゴールドの鯉のぼりが吊るされている。



色んな花を撮ることができた横浜だが、バラが咲き乱れるのはもう少し先のようだった。


 最近は割とまめに横浜を歩くようになって、まだ歩いていないエリアも少なくなり、以前と同じシーンを撮ることも多くなりつつあるが、花壇展も西洋館のイベントも毎回工夫をして新しい展示をしてくれているので、同じ場所であってもまた新たな期待に応えてくれる企画は毎回楽しみにしている。
6月の西洋館の「花と器のハーモニー」も、時期的にいつも汗だくの撮影になるが、今年も機会を逃さぬよう訪れたい。