赤城山ドライブ




8月に2回も記事がアップされるのは前代未聞である。本当のところは、去年までの8月に写真を撮っても記事にしなかっただけのことでもあるが。
実は、8月2日に続いて友人O君との恒例蕎麦食いついでの物見遊山なのである。何か写真が撮れるかどうかは、正直出かけてみないことには何とも言えない。ただ、前回のようにさしたる観光地ではなくても、興味のある被写体というものはけっこうあるもので、今回もそれに期待するところが大きいと思う。


いつものことだが、コースや食事場所を事前に調査するのはひまな私の役目である。出掛けた8月23日は、前日の天気予報で晴れ時々曇り、8月に入ってからずっと続いていた曇りと雨だけの天気からようやく晴天を拝める状態になったようだ。しかも前日まで頻繁に不安定な大気による雷雨も少ないようなのだが、最高気温だけはさいたま市で35度、前橋36度となっていた。なので、涼しく過ごせるよう、標高1000m以上のエリアに絞り、最近行っている日光や軽井沢方面を外して、標高1360mの赤城大沼付近の散策をすることに決めた。


往路は関越道東松山ICから入って昭和ICで降りる。理由はICのすぐ近くに美味そうな蕎麦屋があることと、赤城山へ南側ではなく、北側のルートから入れば交通量が格段にすいているだろうとの予測からであり、実際ほとんど対向車もいなかった。帰路は、南側の前橋に出る道ではなく、大胡に出る道から17号上武道路でまっすぐ埼玉へ戻る計画であったが、大胡への道が赤城小沼の先で通行止めになっていたので、結局前橋方面に降りて、途中から大胡へ抜けるようにした。上武道路経由だと、大胡の道の駅から高速道路なしでも2時間で上尾付近まで、しかも夕方の混む時間帯でも到着できたのが大きな収穫であった。
毎回の蕎麦と蕎麦屋の寸評については、O君のHPでご覧いただき、史跡などの好きなO君の解説なども合わせてお読みいただければ幸いである。



蕎麦屋の周囲は一面の畑。正面遠くの山は子持山1296m。左隅にチラッと榛名山が見える。


 

レタス(?)畑の向こうは沼田市街、右手が三峰山1122m、正面は大峰山1254m。


 

赤城大沼に到着。人慣れしたカルガモがいる。向こうの山は小地蔵岳1674m。
大沼の水面標高が1360mあるので気温22度で涼しい。


 

赤城神社に寄ってみた。思っていたよりも立派な本殿だ。



前の画像とは逆の方向から。曇っているが背後に赤城山最高峰の黒檜山1828mが聳えている。


 
手水舎によくある龍の水口。ありきたりではあるが神社らしくていい。



赤城神社裏にあった多宝塔と石仏。苔むしているのが何とも言えずいいもんだ。


 

予報は晴れだが、ほとんど晴れ間は出ず、今回も天気はハズレ。右地蔵岳、左小地蔵岳。



大沼湖畔の土産物屋。案外洒落たショーウインドウだ。



洒落た土産物屋の先には廃業した建物があった。忠治御用めしってどんなだろうと想像してしまう。



8月のまだ夏休みだというのに、スワンボートに乗る人も無く閑散としている。


 

この3店を含めて営業中なのは5店程度なのは、観光地としてはいかにも寂しい。
もっとも、我々は昼食も済ませてここでは1円も使わないのだから、押して知るべしであろうか。



洒落た感じの店の入口だが、営業中の札を出したまま実際は休業中もしくは廃業。


 

大きな案内板には、13店もの看板商品が店主の写真入りで載っているものの、
この中の何軒が実際に営業しているのやら。看板ができた頃はまだ勢いがあったのだろう。



一見廃屋だと思ったが、どうやら営業中でしかもイタリアンのようだ。
怒られそうなので、向こう側にまわって撮影する勇気は無かった。(^-^;


 

ひっそりたたずむ国定忠治像。鉄製賽銭箱の錆び方が半端じゃない。(^-^;


 

先ほど営業中で閉まっていた店の別の建物の裏手。大型の廃屋だ。冷や汗が止まらん。(^-^;



また廃業店。左にHOT MILKとか書いてあるようだ。右奥が元店舗か。



元の看板は、「お食事処」と「御休憩」だったと思うが、今の観光地にはこの言葉は使わないであろう。



覚満淵という湿原に来たが、水量が多いので沼になっていた。木道を歩いて一周できる。



遊歩道の一番奥のあたりからの眺望。頂上に鉄塔のある地蔵岳1674mが見える。


 

一周して入口近くに戻る。正面は小地蔵岳1574mだ。ここからだと標高差が200mくらいしかない。


 

O君が教えてくれたヤマハギが咲いていた。他のものも聞いたがもう忘れてしまった。(^-^;


 
道路の終点には展望台と赤城山頂駅記念サントリービア・バーベキューホールという建物があったが、
増築以前の建物も残っていて、すさまじいばっちさに思わず眺望とともに撮ってしまった。
今日はいまいちだったが、空気が澄んでいれば、桐生方面が良く見えるらしい。



遊歩道よりも少し高い場所からの眺望。覚満淵の奥に大沼、右は駒ヶ岳1685mである。



こちらは赤城小沼。ボートも釣りも禁止で何も無いが、自然だけというのもいいものだ。



「道の駅ぐりーんふらわー牧場・大胡レストハウスまきば」にある風車。以前仕事ついでに撮ったことがある。



南端に見晴台があってとんでもなく広い道の駅。風車の背後が赤城連峰だ。


 赤城大沼付近は、標高では日光の中禅寺湖1269m、榛名湖や軽井沢が1000m程度なのに比べると、1360mもあって湖畔の避暑地としては、奥日光湯元温泉の1500mに次ぐほど関東エリアでは高地である。しかも東京都心からの直線距離や交通アクセスは、奥日光よりもはるかに便利である。
にもかかわらず、平日とは言え閑散としていて、観光客は老人と子供、登山をする人も標高差が少ないせいか、あまり若い人は見かけない。土産物屋にもほとんど客は入っていないという感じだ。
私の気付いた閑散要因は、一言で言えば「時代遅れ」ということなのではないかと思う。色々な年代層が楽しむためのアクティビティがほとんど無いのである。だから人が来ない。土産物屋も売れない。だから設備投資できない。その無限ループである。今や、関東では忘れ去られた避暑地になってしまったのであろう。
でも、それが悪いかと言うと、私個人としてはこれでいいと思う。トイレも駐車場もたくさんあるし、道も混まないし、自然を楽しむためならマイナス要因は何も無い。これは私がそれなりの年齢になってしまったからでもある。
私は転勤で、前橋に1年半ほど住んだことがある。2000年から2002年の頃だ。まだコンデジも持っていなかった頃で、近くの観光地はほとんど行っているが、赤城山はたった1度だけだったと思う。家族で出かける場所としては、真夏の暑い時はいいが、それ以外の時期は寒くて紅葉見物もしなかった。車で1時間で行けるのにである。
大沼付近の閑散とした状態を見ると、もう少し店に客が入るようになってほしいと思う反面、関東でも珍しく観光地化されない、自然を楽しむだけの穴場としてこれからも残っていってほしいと思う場所である。